最近メディアでも話題になることが多い「介護脱毛」。
いずれ自分が介護を受けることを想定し、少しでも介護する側がお世話しやすく、そして介護を受ける側も快適に過ごせるようにと”準備”するためのアンダーヘア脱毛です。
けれど、
「それって本当に必要なの?」
と感じている人も多いのではないでしょうか。
介護をする側が「排泄介助」についてどう感じているか、その本音を探ったアンケート結果から、介護脱毛が本当に必要なのかどうかを探ってみたいと思います。
アンダーヘアがあると排泄介助の手間が倍増
最初にみていただきたいのが、こちら。
リゼクリニックが2019年に行った調査です。
介護の経験がある人に、「大変だったこと」を聞くと、一番多かった回答が「排泄の介助」(63.8%)でした。当然、尿や便の後始末をするのは大変ですが、大人はアンダーヘアがあるため、排泄物がアンダーヘアにも付着します。介助する人は、アンダーヘアもきれいにしなくてはいけません。
赤ちゃんなら肌を拭くだけできれいになるけれど、大人はそうはいきません。
また、アンダーヘアがあることで菌が付着し繁殖しやすくなり、ニオイやすくなるというデメリットもあります。
介護経験者の5人に1人が「アンダーヘアを脱毛しておいてほしい」
脱毛や医療、介護関連に深く関わる仕事をしている私でもこれまで聞く機会がなかったのですが、非常に納得したのがこちらの調査結果でした。
「あなたが介護する立場として、両親や家族などに介護前に備えておいてほしいこと」という質問に対し、5人に1人が「アンダーヘアの脱毛」と回答しています。
自分以外の誰かに対して「アンダーヘアを脱毛してほしい」「VIO脱毛してほしい」と要求したり思ったりするなんて、おこがましいというかおせっかいだ、と思うかもしれません。感じていても、自分が感じたことを気づかないようにしている介護士さん、そんな自分の気持ちを打ち消しているお子さんやお孫さんもいるでしょう。しかし、これがまさに現場で、介護の最前線で働いている人の本音ではないかと思います。
また、介護経験者の65%が「介護に備えた介護脱毛は必要だ」とも回答しています。こちらがより「本音」の数字だといえるでしょう。
介護経験者の過半数が「自分も介護に備え、VIO脱毛をしたい」と回答
そして、介護経験がある人の過半数となる53%が「介護にそなえ、自分もアンダーヘアの脱毛をしたいと思っていますか」という質問に対し「はい」と回答しているのです。
自分で介護をやってみてはじめて「アンダーヘアがないほうがいい」「アンダーヘアがないほうが、誰かに手間をかけさせずに済む」と気付いた結果だと言えるでしょう。
介護脱毛しておくことで、介護をしてくれる人の手間を減らせるだけでなく、においがしにくくなる、かぶれにくくなるという「介護を受ける側」のメリットもあります。
今はVIO脱毛の金額が安くなり、「痛くない脱毛」も登場しているだけでなく、40代・50代でVIO脱毛を受ける人も激増しています。アラフォー、アラフィフ世代が脱毛を始めることは恥ずかしいことでも何でもなく、将来を考えたエチケット、準備のひとつになっていると言えるでしょう。